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M-Review

特集 血栓性微小血管症(TMA)

5.先天性TTP(血栓性血小板減少性紫斑病)の臨床

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掲載誌
血栓と循環 Vol.24 No.1 25-29, 2016
著者名
八木 秀男
記事体裁
抄録
疾患領域
腎臓 / 血液
診療科目
産婦人科 / 腎臓内科 / 血液内科
媒体
血栓と循環
Key Words
USS/ADAMTS13/妊娠後発症型/腎不全発症型/新鮮凍結血漿

「論文のポイント」

[1]先天性TTPはADAMTS13遺伝子異常によってTTPを発症する疾患であり,その臨床症状は軽症かつ進行が緩徐であるため,原因不明の血小板減少が認められた場合には本症例の可能性を十分考慮する必要がある.

[2]USSの診断基準はTTPの臨床症状を呈する症例で持続的にADAMTS13活性が10%以下に低下し,かつ同酵素に対するインヒビターを有しないことであるが,確定診断にはADAMTS13遺伝子解析が必要となる.

[3]妊娠後発症型では胎児は妊娠20~30週で流早産もしくは子宮内死亡に至る.母体の臨床症状は,妊娠20週以降の血小板減少に始まり,病状が進行するに従って5徴候が揃ってくる傾向にある.

[4]腎不全発症型では新鮮凍結血漿が定期投与されるも,腎障害が緩徐に進行することで末期腎不全にまで至り,最終的には維持透析が必要となる.この病因としてaHUSの病因である補体制御系の遺伝子異常の関与が報告されている.

[5]USSの治療としてはADAMTS13酵素の補充を目的とした新鮮凍結血漿(FFP)の輸血療法が有効であり,血小板数を指標にして,FFP5-10mL/kgを2~3週間毎に定期投与することによってTTPの発症を予防している.

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

血栓と循環2016年7月号(Vol.24 No.1)

血栓 (症) をめぐる様々な話題を,主として臨床的側面から捉え,平易でプラクティカルな解説を加えてゆく。血栓症の診療に携わる各科臨床医を対象に,レビュー形式による特集企画および各種連載企画を中心に構成する。


【休刊のお知らせ】

平素より格別のご高配を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

この度学術雑誌「血栓と循環」は、諸般の事情によりVol.24 No.1をもちまして休刊させていただくこととなりました。本誌は、血栓症にまつわる循環器疾患関連テーマの特集・連載のほか、血栓症のガイドラインや大規模臨床試験データブック、Q&Aシリーズ等の特大号も度々刊行してきました。最新の知見や実践を踏まえた内容を提供させていただきました。

1993年の創刊より24年の長きにわたり、本誌を支えていただきました読者の皆様、ならびにご執筆いただきました先生、編集委員・編集御協力の先生方に心より御礼申し上げます。


2016年7月

株式会社メディカルレビュー社

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