特集 血栓性微小血管症(TMA)
3.後天性TTP(血栓性血小板減少性紫斑病)の臨床
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- 掲載誌
- 血栓と循環 Vol.24 No.1 13-19, 2016
- 著者名
- 宮川 義隆
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 血液
- 診療科目
- 血液内科
- 媒体
- 血栓と循環
- Key Words
- 血栓性血小板減少性紫斑病/TTP/ADAMTS13/リツキシマブ/血漿交換療法
「論文のポイント」
[1]TTPの病態:ADAMTS13酵素活性の低下により発症する.約9割を占める後天性TTPは,同酵素に対する自己抗体が原因で発症する.
[2]臨床的診断:非免疫性溶血性貧血,血小板減少,臓器虚血症状のある患者を診療したら血栓性微小血管症(TMA)を疑う.TMAを来す基礎疾患がなければ,臨床的にTTPを疑い速やかに血漿交換を開始する.
[3]血漿交換療法:血小板数が2日続けて15万/ μ L以上に回復するまで継続する.海外では血漿交換を連日行うよう推奨されているが,国内の保険適用は毎週3回(月12回),最長3ヵ月である.
[4]免疫抑制療法:後天性TTPには,プレドニゾロン1mg/kgを併用する.重症例,もしくはプレドニゾロン無効例には,ステロイドパルス療法を検討する.
[5]難治例:血漿交換療法と副腎皮質ステロイドが無効,または早期再燃例には,海外ではリツキシマブが推奨されている.国内で医師主導治験が行われたが,現時点で保険適用外.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
