「論文のポイント」
[1]TTPの病態:ADAMTS13酵素活性の低下により発症する.約9割を占める後天性TTPは,同酵素に対する自己抗体が原因で発症する.
[2]臨床的診断:非免疫性溶血性貧血,血小板減少,臓器虚血症状のある患者を診療したら血栓性微小血管症(TMA)を疑う.TMAを来す基礎疾患がなければ,臨床的にTTPを疑い速やかに血漿交換を開始する.
[3]血漿交換療法:血小板数が2日続けて15万/ μ L以上に回復するまで継続する.海外では血漿交換を連日行うよう推奨されているが,国内の保険適用は毎週3回(月12回),最長3ヵ月である.
[4]免疫抑制療法:後天性TTPには,プレドニゾロン1mg/kgを併用する.重症例,もしくはプレドニゾロン無効例には,ステロイドパルス療法を検討する.
[5]難治例:血漿交換療法と副腎皮質ステロイドが無効,または早期再燃例には,海外ではリツキシマブが推奨されている.国内で医師主導治験が行われたが,現時点で保険適用外.

