「はじめに」 閉塞性動脈硬化症(ASO)に対する血管新生療法には, 血管新生蛋白を用いる「蛋白治療」, 血管新生蛋白を発現する遺伝子を用いる「遺伝子治療」, 血管新生を促す細胞を移植する「細胞移植治療」がある.
「蛋白治療/遺伝子治療」 動物実験では種々の血管新生蛋白が検討されているが, 臨床試験が実施されているのはbasic fibroblast growth factor(bFGF)である. bFGFの遺伝子組み換え蛋白を下肢動脈内に投与する第I相臨床試験では血流の増加が確認され, 第II相臨床試験(TRAFFIC study)でもプラセボ群に比べて跛行やABIの改善が認められたが, 腎障害の副作用が有意に多い結果であった1). 一方, 遺伝子治療の臨床試験はvascular endothelial growth factor(VEGF)で多く報告されている. VEGF遺伝子プラスミドの下肢筋肉内投与は, 第I相臨床試験では血管造影上側副血行路の発達が認められたが, その後の第II相臨床試験(RAVE study)では有効性は示されなかった2).
「蛋白治療/遺伝子治療」 動物実験では種々の血管新生蛋白が検討されているが, 臨床試験が実施されているのはbasic fibroblast growth factor(bFGF)である. bFGFの遺伝子組み換え蛋白を下肢動脈内に投与する第I相臨床試験では血流の増加が確認され, 第II相臨床試験(TRAFFIC study)でもプラセボ群に比べて跛行やABIの改善が認められたが, 腎障害の副作用が有意に多い結果であった1). 一方, 遺伝子治療の臨床試験はvascular endothelial growth factor(VEGF)で多く報告されている. VEGF遺伝子プラスミドの下肢筋肉内投与は, 第I相臨床試験では血管造影上側副血行路の発達が認められたが, その後の第II相臨床試験(RAVE study)では有効性は示されなかった2).

