§論文のポイント

[1]動脈系であっても症候性の臓器灌流血管閉塞血栓の形成には凝固系が必須の役割を演じる.

[2]血管壁損傷部位に集積する血小板が,血栓形成の初期段階において一定の役割を演じるが,そのメカニズムの詳細には未知の部分が多い.

[3]アスピリン,クロピドグレルなどの抗血小板薬の使用は,動脈系血栓性疾患の急性期において躊躇する理由は少ない.しかし,長期的視点から考えた場合には出血性合併症リスクを増加させ,動脈硬化性変化に対する効果の明確でない抗血小板薬の役割は限局的であろう.

§キーワード 血小板/動脈硬化/血栓/血流/凝固系