体組織・臓器へ酸素を運搬するには,多くの因子(その多くは低酸素に対する防御因子)が関与することはこのシリーズで何度も触れた。ここではまず復習と確認のつもりで読んでいただきたい。肺から取り込まれた酸素の運搬体として血流が大事である。血流の中身,つまりヘモグロビンの量と機能にも大きな役割がある。なかでも酸素解離曲線の位置を決める温度,pH,炭酸ガス分圧(PCO2),酸素分圧(PO2),2,3-ジホスグリセリン酸(DPG)がよく知られている。血液に溶存している酸素はヘモグロビンに結合している酸素に比べて少ない。これらの因子の関与を受けながら末梢の体組織・臓器に運ばれた酸素は,ヘモグロビンから解離し,ミトコンドリアに向かって拡散していく。このようにして運ばれた酸素が組織の代謝,特に糖代謝にどう影響するかを調べた私たちの研究を紹介したい。
いま振り返る研究の日々
第7回 組織低酸素こそサイレントキラー
掲載誌
THE LUNG perspectives
Vol.24 No.1 101-103,
2016
著者名
川上義和
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
呼吸器
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
老年科
媒体
THE LUNG perspectives
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

