「歴史的背景」従来,アレルギー疾患では,獲得免疫系のTh2細胞が病態形成に重要な役割を担っていると考えられてきた。Th2細胞が産生するインターロイキン(IL)-5は好酸球の遊走や生存を高め,IL-13は気道上皮細胞の杯細胞過形成を介してムチン産生を亢進させることから,これらのサイトカインに対する抗体が気管支喘息の新規治療薬として期待されている。一方,2010年にマウスの腸間膜リンパ組織(fat-associated lymphoid cluster;FALC)において,IL-5およびIL-13を産生する新しいリンパ球が発見され,ナチュラルヘルパー細胞と命名された1)2)。ナチュラルヘルパー細胞は,上皮細胞や他の免疫細胞から産生されるIL-2+IL-25やIL-33の刺激によって速やかに活性化され,著明な細胞増殖とIL-5およびIL-13などのいわゆる2型サイトカインを産生する細胞であり,現在ではグループ2自然リンパ球(group 2 innate lymphoid cell;ILC2)と総じて呼ばれている3)。これまでに,喘息やアトピー性皮膚炎,好酸球性副鼻腔炎などにILC2が関与していることが示されている4)5)。
「Key words」IL-33,自然免疫,インターフェロン,IL-27,STAT1
「Key words」IL-33,自然免疫,インターフェロン,IL-27,STAT1

