「Summary」ベンゾジアゼピン系睡眠薬は呼吸に影響を及ぼすため,慎重に使用すべきである。非ベンゾジアゼピン系睡眠薬,メラトニン受容体アゴニスト,オレキシン受容体アンタゴニストについては,プラセボと比較して睡眠呼吸障害を悪化させる作用は認められていない。しかし,睡眠そのものが,血中炭酸ガス濃度変化と血中酸素濃度変化への反応を抑制し,上気道を虚脱・閉塞させることから,睡眠薬による睡眠改善作用や睡眠構造の変化が睡眠呼吸障害や慢性閉塞性肺疾患(COPD)を悪化させる可能性がある。睡眠呼吸障害やCOPDでは,不眠の訴えが多いことが知られており,睡眠薬を投与する際には,これらの疾患の除外,あるいは呼吸機能の評価を行っておくことが望ましい。特に,通常用量を上回る睡眠薬や,複数の睡眠薬を併用投与する場合には,睡眠呼吸障害とCOPDの除外,呼吸機能の評価が必要である。
「Key words」ベンゾジアゼピン系睡眠薬,非ベンゾジアゼピン系睡眠薬,メラトニン受容体アゴニスト,オレキシン受容体アンタゴニスト
「Key words」ベンゾジアゼピン系睡眠薬,非ベンゾジアゼピン系睡眠薬,メラトニン受容体アゴニスト,オレキシン受容体アンタゴニスト

