「Summary」睡眠時無呼吸症候群は,日中の強い眠気や倦怠感,起床時の頭重感だけでなく循環器疾患や脳血管障害の発症率を上昇させる。その治療法の第一選択は持続陽圧呼吸(CPAP)療法であるが,日常診療においてCPAPの使用時間や使用日数が短いなどアドヒアランスの問題は常に直面する。アドヒアランス向上のためには,CPAPの設定や初期教育のほかにインターフェイスの選択やCPAPの有害事象対応,場合によってはCPAP導入初期において睡眠導入薬の併用を検討するといったように患者個々に対応していく必要がある。また医師だけでなく看護師や検査技師も含めチームでの対応も求められる。本稿では自身の臨床経験も交え,アドヒアランス向上のための対応について概説していく。
「Key words」睡眠時無呼吸症候群,CPAP,アドヒアランス,インターフェイス