「Summary」SP-Dは,SP-Aとともに肺コレクチンと呼ばれる肺サーファクタントタンパク質である。肺コレクチンは同じコレクチングループのマンノース結合レクチン(MBL)と同様,自然免疫に関与することが明らかとなっており,非常に多彩な生体防御活性を示す。一方,臨床的なデータから,肺コレクチンは癌の進展にも関与している可能性が示唆されてきた。今回SP-Dの抗癌作用について調べたところ,EGFRのハイマンノース型糖鎖にSP-Dが結合することによって,リガンドであるEGFの結合が抑制され,結果としてEGFシグナルが抑制されることが示唆された。受容体として機能する膜タンパク質のほとんどが糖鎖をもっているため,SP-Dが関与するシグナル伝達機構はほかにも存在する可能性がある。
「Key words」肺サーファクタント,肺コレクチン,EGF,EGFR糖鎖
「Key words」肺サーファクタント,肺コレクチン,EGF,EGFR糖鎖

