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【特集 咳と痰のサイエンス】

咳と痰のサイエンス総論

Science of cough and sputum: general remarks

掲載誌
THE LUNG perspectives Vol.21 No.4 13-16, 2013
著者名
新実彰男
記事体裁
抄録
疾患領域
呼吸器 / アレルギー・免疫 / 感染症
診療科目
一般内科 / 呼吸器内科 / アレルギー科 / 耳鼻咽喉科 / 老年科 / 小児科
媒体
THE LUNG perspectives

「Summary」咳の鑑別においては, 痰の有無(乾性咳か湿性咳か)と性状がまず重要である. 痰は漿液性痰, 粘液性痰, 膿性痰, 血性痰などに分類される. ほとんど血液ばかりの場合は喀血と呼ぶ. 感染症, 特に細菌感染が存在すると痰は膿性を呈することが多いが, 喘息で好酸球を多く含む痰も外観上膿性を呈することがある. 咳受容体(Aδ線維, C線維)は下気道(気管・気管支)のほか, 喉頭, 胸膜, 外耳道, 食道, 横隔膜, 心膜などにも存在する. 咳は持続期間によって, 3週未満の急性咳嗽, 8週以上持続する慢性咳嗽, 中間の3~8週の遷延性咳嗽に分類される. 急性咳嗽の多くは上気道炎や上気道炎後に咳だけが残る感染後咳嗽であるが, 持続期間が長くなるとこれらの頻度は減少する. 遷延性咳嗽では感染後咳嗽が最多の疾患であるが, 慢性咳嗽ではその頻度は低く, 咳喘息, 胃食道逆流症(GERD), 副鼻腔気管支症候群などが主な原因となる. 副鼻腔気管支症候群と喫煙による慢性気管支炎は湿性咳嗽, その他は乾性咳嗽を呈することが多く, 鑑別において重要なポイントとなるが, 例外もあるので注意する.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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