「Summary」日常臨床における最も重要な間質性肺炎は特発性肺線維症(IPF)である. 鑑別を要する疾患は, 上中肺野優位の分布を示すものとしては慢性過敏性肺臓炎(CHP)やサルコイドーシス, 気管支血管周囲に優位な分布を示す疾患としては非特異的間質性肺炎(NSIP)とサルコイドーシス, すりガラス影が広汎な疾患としてはNSIP, 膠原病肺, CHP, 多数の粒状影がみられる疾患としてはCHPやサルコイドーシス, 嚢胞散在がみられる疾患としては剥離性間質性肺炎(DIP)などの喫煙関連間質性肺炎が考えられる.
「はじめに」日常臨床における最も重要な間質性肺炎は特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis;IPF)であることは異論のないところであろう. つまり, 間質性肺炎, 殊に慢性間質性肺炎の臨床においては, IPFとの鑑別が最も重要となる. 本稿では, 2011年に上梓された米国胸部学会(ATS)-欧州呼吸器学会(ERS)-日本呼吸器学会(JRS)-中南米胸部学会(ALAT)のIPFガイドラインにおけるCT診断基準を紹介し, そこに挙げられたIPFと鑑別を要する疾患群について言及していくこととする.
「Key words」特発性肺線維症/通常型間質性肺炎(IPF/UIP), 非特異的間質性肺炎(NSIP), サルコイドーシス, 膠原病肺, 慢性過敏性肺臓炎(CHP)