Summary
COPDの病態は炎症と加齢という側面抜きには議論することができない。特に“炎症”についてはCOPDの定義そのものである。現在この炎症について,全身性の炎症を抑えることがCOPDの予後改善にも寄与するのではないかという観点からのアプローチと,COPDを惹起する主体となる炎症を見出してこれをターゲットに治療を行うというアプローチがあり,どちらもポジティブな成果が得られつつある。新たな視点でCOPDの炎症をコントロールしていく治療は今後の発展が期待される分野である。
①Fundamentals:COPDが“炎症”を疾患背景にもつことはCOPDの定義として示されている。中枢~末梢気道,肺胞,肺血管に病理学的な変化を起こすがこの原因はタバコ煙などによる炎症が原因と考えられている。この炎症は全身にも波及するものと考えられる1)。
②Up-to-date:COPDが全身性の炎症という側面をもつ点から,スタチンや抗菌活性のないマクロライドなどの投与が検討されている。また,分子標的治療が現実のものになっている現在,抗炎症というアプローチは将来のCOPD治療の可能性という点で有望な分野である。抗炎症作用を主眼としたCOPDの治療薬として最も臨床応用に近い薬剤がホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害薬である。
全文記事
COPDの薬物療法の新展開
抗炎症薬の将来展望
Perspectives for the Anti-inflammatory Agents
掲載誌
THE LUNG perspectives
Vol.19 No.2 58-62,
2011
著者名
安尾将法
/
花岡正幸
/
久保惠嗣
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
呼吸器
診療科目
一般内科
/
呼吸器内科
/
アレルギー科
/
老年科
媒体
THE LUNG perspectives
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

