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COPDの薬物療法の新展開
COPD治療における吸入ステロイド薬をめぐる諸問題
Problems of inhaled corticosteroids in COPD
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- 掲載誌
- THE LUNG perspectives Vol.19 No.2 53-57, 2011
- 著者名
- 海老原明典 / 桑平一郎
- 記事体裁
- 特集 / 全文記事
- 疾患領域
- 呼吸器
- 診療科目
- 一般内科 / 呼吸器内科 / アレルギー科 / 老年科
- 媒体
- THE LUNG perspectives
Summary
吸入ステロイド薬(ICS)をめぐりさまざまな問題が提起されている。本稿では,基本となるガイドラインを提示した後,いくつかの角度から現在の問題点を整理した。まず作用機序の点から,気管支喘息とは異なりCOPDではICSに対する反応が必ずしも良好ではないとの議論がある。次に副作用の点からは,感染のリスクを上昇させるとの懸念がある。最新のメタ解析でも,ICSは肺炎のリスクを有意に上昇させるとの成績が示された。増悪抑制の点からは,11件の過去の研究をレビューした結果,ICSにはCOPDの増悪を抑制する効果が無いことが示唆された。別の切り口として統計処理の点からも議論があり,処理方法が妥当でないと,大きく結論が異なるという事例が紹介されており,成績の解釈に警鐘が鳴らされている。一定の結論に至るには,今後さらなる臨床データの積み重ねが必要であるが,現時点で重要と思われる問題点を紹介した。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
