今回の特集では尿酸に関連する遺伝性疾患と各々が代謝(特に尿酸代謝)に与える影響が紹介されている。尿酸代謝異常への影響の結果として,血清尿酸値が上昇する場合もあれば低下する場合もある。遺伝的な異常がみられる対象が染色体の場合もあれば,遺伝子の場合もある。尿酸はプリン代謝で産生されるが,プリン代謝自体は種々の代謝経路と関連する。さらに尿酸はトランスポーターを介して尿や消化管から排泄される。したがって,尿酸代謝に関連する遺伝子として本特集では,プリン代謝の酵素遺伝子だけでなく,他の代謝経路の酵素遺伝子,トランスポーターをコードする遺伝子などさまざまなものが取り上げられている。
そこで,本稿では各疾患の解説の前に,まず遺伝からみた疾患,次いで尿酸代謝異常と遺伝要因の概略を述べてみたい。

