高尿酸血症・痛風患者に運動指導を行う場合,低強度の有酸素運動を推奨し,レジスタンストレーニングについては避けるべきとされてきた。しかし高尿酸血症・痛風患者に対するレジスタンストレーニングの影響についてはほとんど検討されていない。最近では肥満や耐糖能の改善を目的とした場合,レジスタンストレーニングの有効性や安全性が評価され,特に有酸素運動とレジスタンストレーニングの併用が最も効果的であることが報告されている。ランニングなどの有酸素運動後に痛風関節炎を発症することを経験するが,レジスタンストレーニングでは痛風罹患関節に負荷を与えずに運動を行うことが可能である。高尿酸血症患者に低強度と高強度のレジスタンストレーニングを行ったところ運動翌日に血清尿酸値の上昇を認めたが,低強度では血清尿酸値の上昇は軽度であり高尿酸血症・痛風患者にも実施可能と考えた。高尿酸血症・痛風患者に運動を実施する場合は,痛風関節炎の有無や血清尿酸値の推移に注意しながら有酸素運動と20RM程度までの低強度レジスタンストレーニングを組み合わせた運動を推奨することが望ましく,その際には個人のニーズや体力に応じてレジスタンストレーニングの種類や強度を設定していくことが重要となる。
「key words」レジスタンストレーニング,コンセントリックトレーニング,エキセントリックトレーニング,血清尿酸値,RM法