「Summary」痛風における高尿酸血症は血清尿酸値を6mg/dL以下に下げ,これを長期間持続することにより,痛風発作の発症を防ぐことができる。生活習慣の改善により血清尿酸値を低下させることはかなり困難なため,尿酸降下薬による治療が必要となる。尿酸排泄低下型高尿酸血症の治療は尿酸排泄促進薬の投与を,尿酸産生過剰型高尿酸血症には尿酸生成抑制薬の投与が基本とされている。痛風患者の大部分は尿酸排泄低下型高尿酸血症のパターンを示すので,尿酸排泄促進薬が理に適っていると思われるが,副作用として尿路結石が生じやすい。一方,尿酸生成抑制薬のアロプリノールは副作用の面で尿酸排泄低下型高尿酸血症の治療に使いにくいとされてきたが,新たに発売された尿酸生成抑制薬である肝腎排泄型のフェブキソスタットやトピロキソスタットは,尿酸排泄低下型高尿酸血症の患者に投与してもそのような目立った副作用はあまりないようである。痛風患者での高尿酸血症に対する初期治療およびいわゆる無症候性高尿酸血症に対する治療において,諸外国とのあいだに差があり,これらに関するエビデンスの蓄積が今後の課題である。
「Key Words」痛風,高尿酸血症,尿酸降下薬,痛風発作,無症候性高尿酸血症