「Summary」痛風関節炎(痛風発作)は数ある関節炎のなかでもその痛みは激烈で,発症すると患者の日常生活は著しく制限されるため,できるだけ早期に非ステロイド抗炎症薬(NSAID)を常用量の2~3倍投与するNSAIDパルス療法が推奨される。NSAIDが投与禁忌の場合には副腎皮質ステロイドが選択される。コルヒチンは痛風発作の前兆期に限って0.5mgのみを投与する。以上がわが国の『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン(第2版)』に従った痛風関節炎の治療法であるが,他国のガイドラインではコルヒチンをNSAIDと同様に痛風発作の第一選択薬としている場合が多い。コルヒチンはかつては高用量投与が一般的であったが,低用量投与(1.2mg投与,1時間後に0.6mg,総量1.8mg)の有効性が報告されてからは,どのガイドラインでも低用量投与を推奨している。副腎皮質ステロイドもこれら薬物と同様に第一選択薬としているガイドラインもある。尿酸降下薬投与時の痛風発作の予防には,わが国を含めていずれのガイドラインもコルヒチン・カバー(少量のコルヒチンを連用)を推奨しており,少量のNSAIDも選択肢として挙げているものもある。
「Key Words」痛風関節炎,コルヒチン,非ステロイド抗炎症薬(NSAID),副腎皮質ステロイド,治療ガイドライン