「Summary」高尿酸血症の病型分類はその病因・病態の理解,診断,治療の選択,生活指導を実施するうえで重要である。近年,尿酸代謝に関する基礎研究,あるいは臨床検査における基準範囲設定法の導入など種々の知見が得られるようになり,病型分類についても対応が求められている。高尿酸血症の病型分類にはその判断基準となる指標が重要であるが,現在のところ精度が高く,かつ臨床使用を考えて簡便性も高い指標となるとその選択は難しい。より日常生活に即するように食餌性の影響も加味した根拠のある測定条件を考えるべきである。一方,尿酸トランスポーターの発見に伴う尿酸排泄機構の解明や,新しい尿酸降下薬の応用による病型別薬剤投与法の変更など,病型の種類や活用法について大きな変化があり,これらを含有した新しい病型分類が求められている。血液生化学検査の基準範囲を求めるにあたり,共通する健常人の定義や検査前の条件が国際的に設定されるようになってきているが,われわれは尿を主体とした尿酸代謝の指標にも応用可能と考える。2014年秋より成人日本人の尿酸排泄動態に関わる尿酸代謝指標の基準範囲を求める研究(RICE-U試験)を実施している。
「Key Words」産生過剰,排泄低下,尿酸トランスポーター,基準範囲
「Key Words」産生過剰,排泄低下,尿酸トランスポーター,基準範囲

