今回改訂された『過活動膀胱診療ガイドライン(第2版)』では,前立腺肥大症(BPH)にともなう過活動膀胱(OAB)に対する治療について,詳細な記載が加わった。本ガイドラインでは,OABがともなう場合も,BPHに対する第一選択薬であるα1遮断薬を中心とした薬物治療が推奨されている。また,α1遮断薬を投与してもOAB症状が残存する場合は,抗コリン薬の追加投与が望ましいとされている。さらに前立腺体積が大きいものに対しては,即効性はないものの,5α還元酵素阻害薬を併用することによりOAB症状の改善が期待できるとされている。β3作動薬やPDE5阻害薬の組み合わせについては,さらなるエビデンスの蓄積が必要であるものの,今後その有用性が期待できる。
「Key Words」前立腺肥大症(BPH),過活動膀胱(OAB),ガイドライン,薬物治療,手術治療