2015年に改訂された『過活動膀胱診療ガイドライン』では,過活動膀胱(OAB)の診断・治療を一般医と専門医向けの2つに分けて別々のアルゴリズムを提示し,さらにプライマリーケア医と専門医の診療連携に関する指針も明らかにした。近年,OABの初期診療をプライマリーケア医が行うことが一般的になっていることから,現在の実地診療に即した有用な指針が示されたといえる。本稿では,本ガイドラインに即したプライマリーケア医と専門医の診断のキーポイントについて述べる。
「一般医における検査・診断手順(図1)1)」尿意切迫感をともなう頻尿,夜間頻尿,あるいは切迫性尿失禁の過活動膀胱(overactive bladder;OAB)を疑う症状を訴えて患者が受診した場合に,基本的評価(表1)1)を行う。他の下部尿路症状の診療と同様に,一般的な病歴・既往歴・服薬歴の聴取,身体所見・神経学的所見の検査を行うが,OABは症状症候群であり,自覚症状を正確に把握することが重要となる。
「Key Words」過活動膀胱(OAB),診断,ガイドライン,診療アルゴリズム,検査