【特集 前立腺癌治療に伴う排尿障害】
各種術式の下部尿路症状(LUTS)に及ぼす影響
掲載誌
排尿障害プラクティス
Vol.22 No.1 15-22,
2014
著者名
井上省吾
/
松原昭郎
記事体裁
抄録
疾患領域
泌尿器
/
癌
診療科目
泌尿器科
/
手術・救急
媒体
排尿障害プラクティス
多くの前立腺癌患者は何らかの下部尿路症状(LUTS)を有しており, これらがQOLに大きく影響する. 前立腺全摘除術では, 前立腺除去による膀胱出口部閉塞(BOO)の解除が期待され, LUTSのある患者に対してベネフィットを提供することは, これまでに報告されている. 本稿では, 前立腺全摘除術の術式が多様化している中で, 前立腺全摘除術の各種術式がLUTSに及ぼす影響について, 術式間で比較検討した. 術前のLUTSが中等度以上であれば, 各種術式とも術前よりも改善したが, 術式間に有意差までは認めなかった. また, 術前のLUTSが軽度であればロボット支援前立腺全摘術(RARP)および開放式前立腺全摘術(ORP)では有意な変化を認めなかったが, 腹腔鏡下根治的前立腺全摘術(LRP)では術後LUTSが術前と比較して有意に増悪した. 「はじめに」 血清前立腺特異抗原(prostate specific antigen; PSA)測定の普及により, 限局性前立腺癌患者は増加している.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

