虚血性心疾患において,薬剤溶出性ステント(drug-eluting stent:DES)を用いた経皮的冠動脈インターベンション(percutaneous coronary intervention:PCI)を行い,抗血小板薬2剤併用療法(dual anti-platelet therapy:DAPT)を行うことは標準的日常診療となっている。循環器領域においては,出血リスクと血栓リスクの予防・至適バランスは常に重要な終わりのない課題であり,PCI後管理もまた同様である。しかし,近年になり,目覚ましいデバイスの進歩によるステント血栓症の減少,薬剤溶出性バルーンによるステントレスPCIの普及などにより,血栓リスクよりも出血リスクが重要視されるようになってきた。また,東アジアでは元来血栓イベント率が低く,出血イベントが高いこともあり1)2),より出血リスクに対する意識を高くもつ必要がある。実臨床において,出血リスクが高い患者群をいかに見極めるかが循環器疾患管理において必須事項となってきた。そこで本稿では,「出血高リスク(high bleeding risk:HBR)とは何か」について海外およびわが国における動向を含めて解説する。
「KEY WORDS」薬剤溶出性ステント,冠動脈インターベンション,出血高リスク,DAPT期間,日本版HBR
「KEY WORDS」薬剤溶出性ステント,冠動脈インターベンション,出血高リスク,DAPT期間,日本版HBR

