心不全の病態において,交感神経系が亢進,迷走神経が減弱,動脈圧受容器反射の感受性が低下しており1),予後と密接に関連している。自律神経系はフィードバックシステムで制御され,生体の恒常性を維持する重要なメカニズムであり,その1つが動脈圧受容器反射,血管運動中枢を介した血圧と心血管系の関係である1)。交感神経は心収縮力,前負荷,後負荷,心拍数に作用して心拍出量の調節を行うだけでなく,静脈還流平面の調節においてもきわめて重要である。すなわち,心臓,血管,腎臓など多臓器が連携した循環動態を脳が動的に制御して恒常性を維持しており,この脳による臓器連関循環恒常性破綻が心不全の本質的な原因であると考えることができる。
「KEY WORDS」心不全,交感神経,心臓,脳
「KEY WORDS」心不全,交感神経,心臓,脳

