「はじめに」心房細動治療は日進月歩の勢いで進化している。それに呼応するように欧米では年ごとにガイドラインがアップデートされるという趨勢にあるが,医療環境や文化が異なる海外のガイドラインはそのままの形でわが国の医療に応用できない。そして,わが国でも5年ぶりに心房細動治療(薬物)ガイドライン(2013年改訂版)1)が日本循環器学会から公表された。過去のガイドラインと比較して,大きく変更がなされた部分と変更されていない部分があり,本稿ではその変更点を整理したい。
「大きく変更された点」旧ガイドラインと比較して大きく変更された点はつに絞られる。まず,新規経口抗凝固薬に関する記載が最も重要な変更点としてあげられる。経口薬として直接トロンビン阻害薬や第Xa因子(FXa)阻害薬が登場し,2013年12月の時点で,わが国ではダビガトラン,リバーロキサバン,アピキサバンが使用可能であるだけでなく,国産のエドキサバンについては国際共同第Ⅲ相試験の結果も報告されたところである。
「KEY WORD」NOAC,Warfarin,Atrial Fibrillation