【特集 高血圧治療の現在(JSH2014)】
各論 妊娠高血圧の治療
Treatment of Hypertension in Pregnancy
掲載誌
CARDIAC PRACTICE
Vol.25 No.4 57-62,
2014
著者名
鈴木 洋通
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
高血圧
診療科目
循環器内科
媒体
CARDIAC PRACTICE
「はじめに」妊娠中に血圧が上昇する妊娠高血圧症候群では母体と胎児の双方がさまざまな危険に曝される。従来は妊娠中毒症といわれていた疾患が2003年からわが国では妊娠高血圧症候群という名称に統一され,従来妊娠中毒症といわれていた疾患は妊娠高血圧腎症とされている。妊娠高血圧症候群にどう対応するのか。現在まで多くの検討がなされているが,決定的な試験もしくはエビデンスは少ない。現時点では妊娠高血圧症候群のなかで軽症とされる収縮期血圧140以上160mmHg未満あるいは拡張期90以上110mmHg未満では,積極的な降圧治療はほとんど母体および胎児の障害を有意には阻止しないとされている。一方,重症とされる160mmHg以上もしくは110mmHg以上の場合には積極的な治療と迅速な対応が求められる。実際に使用される降圧薬は現時点では限られておりαメチルドパが依然として最も信頼がおけるとされており,レニン-アンジオテンシン系の阻害薬は禁忌である。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

