【特集 循環器疾患と心拍数】
臨床 慢性心不全と心拍数
Significance of heart rate in chronic heart failure
掲載誌
CARDIAC PRACTICE
Vol.25 No.1 41-45,
2014
著者名
安斉 俊久
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
診療科目
一般内科
/
循環器内科
/
心臓血管外科
/
老年科
媒体
CARDIAC PRACTICE
「はじめに」哺乳動物における生涯総心拍数は, 20~25億回でほぼ一定であることが知られている. 人間においても, 高血圧, 狭心症, 心筋梗塞, 心不全といった心血管疾患では, 心拍数が高いほど生命予後は不良であることが近年明らかにされ, 心拍数の意義が着目されている. しかし, これは心拍数が高くなるような背景因子, たとえば交感神経系の過剰賦活化や貧血の存在などが影響している可能性も否定できず, 心拍数増大そのものがもたらす影響については明確ではない. 慢性心不全における心拍数は, 重症度を反映するマーカーなのかあるいは病態を悪化させる要因なのか, 治療ターゲットとしての有効性などを含め概説する. 「心拍数と心不全の関係」心不全で入院し, 心エコー上, 明らかな壁運動異常(wall motion index≦1.2, 左室駆出率≦35%)を認めた症例を対象としてIII群抗不整脈薬ドフェチライドの効果を検討したDanish Investigations of Arrhythmia and Mortality on Dofetilide(DIAMOND)試験のサブ解析結果によれば, 心拍数が10bpm上昇するごとに, 10年間の死亡率が心筋梗塞患者では16%, 心不全患者では9%, 高くなることが報告されている1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

