「はじめに」慢性腎臓病(CKD)患者では, 心不全, 心筋梗塞および脳卒中などの心血管疾患(CVD)の発症率および死亡率が高くなる. CKDにおいてCVDの合併頻度が高い理由として, 両者の危険因子の多くは共通であること, さらに貧血および尿毒症毒素などのCKDに特有な病態の寄与が考えられている. 尿毒症毒素であるインドキシル硫酸は心血管障害作用を示し, CVDの進行に関与していると考えられている. 「尿毒症毒素」尿毒症症状は腎障害患者の体内に蓄積した尿毒症毒素により引き起こされると考えられている. 尿毒症毒素としては, 副甲状腺ホルモン(PTH), β2ミクログロブリン, インドキシル硫酸, グアニジン化合物, p-クレシル硫酸, アシンメトリックジメチルアルギニン(ADMA)などがある. このうちCVDの進展に関連している尿毒症毒素としてインドキシル硫酸が最もよく研究されている.
「KEY WORD」尿毒症毒素,インドキシル硫酸,心不全,心血管疾患,慢性腎臓病