心房細動の薬物治療
心房細動の薬物治療には,リズムコントロール,すなわち抗不整脈薬や電気ショックによって心房細動を除細動した後,洞調律(正常な脈拍)の維持を目指す洞調律維持治療と,レートコントロール,すなわち心房細動が続くことは許容したまま,房室結節伝導能を抑制する薬物により心拍数を抑え心房細動中の症状を軽快させる心拍数調節治療の2つがある。洞調律維持治療目的で使用される抗不整脈薬としては,器質的心疾患を認めない心房細動患者では,主にⅠa群やⅠc群のNaチャネル遮断薬が用いられる。また,肥大心,虚血心,不全心などの器質的心疾患を認める心房細動患者では,主にアミオダロンを中心としたⅢ群薬が用いられる。一方で,心拍数調節治療目的で使用される薬物としては,β遮断薬,ジゴキシン,Ca拮抗薬などがある。
心房細動の病型としては,自然停止する発作性心房細動,停止に薬物や電気的除細動を必要とする持続性心房細動,またこれらでも停止しない永続性(慢性)心房細動に分類される。一般的に,発作性心房細動では洞調律維持治療に,持続性心房細動では心拍数調節治療に重点がおかれ,停止しない永続性(慢性)心房細動では心拍数調節治療が行われる。
KEY WORD
心房細動,心拍数調節治療,洞調律維持治療,β遮断薬,多施設共同研究
全文記事
心房細動を俯瞰する
各論・臨床 心房細動に対する心拍数調節治療―意義と実際―
Rate control for patients with atrial fibrillation
掲載誌
CARDIAC PRACTICE
Vol.22 No.4 47-51,
2011
著者名
清水 渉
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
循環器
/
脳血管障害
診療科目
循環器内科
/
心臓血管外科
/
脳神経外科
/
神経内科
媒体
CARDIAC PRACTICE
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

