Ⅰ.基礎
3.肥満と併存疾患の病態生理
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- 掲載誌
- The Lipid Vol.37 No.1 30-37, 2026
- 著者名
- 福田 士郎 / 藤島 裕也 / 西澤 均 / 下村 伊一郎
- 記事体裁
- 抄録 / 連載
- 疾患領域
- 代謝・内分泌
- 診療科目
- 糖尿病・代謝・内分泌科
- 媒体
- The Lipid
- Key Words
- 肥満症 / 内臓脂肪 / アディポサイトカイン / アディポネクチン / T-カドヘリン
肥満症は単なる脂肪組織量の増加ではなく,脂肪組織の質的変容を基盤とする全身性疾患である。特に内臓脂肪の過剰蓄積は,慢性炎症を介してアディポサイトカインの分泌異常を引き起こし,肝臓,血管,腎臓など多臓器における代謝障害や組織障害の形成に関与する。近年,アディポネクチンとその結合分子T-カドヘリンを介した臓器保護機構や, T-カドヘリンの可溶型フォームに関する新たな知見が明らかとなり,肥満症における脂肪組織-臓器連関の理解が進展している。本稿では,内臓脂肪蓄積を起点とする病態形成の分子基盤を整理し,基礎研究の視点から肥満症と併存疾患の病態生理について概説する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
