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M-Review

Ⅰ.基礎

2.褐色脂肪組織の熱産生非依存的生理機能と経世代的制御機構

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掲載誌
The Lipid Vol.37 No.1 21-29, 2026
著者名
米代 武司 / 酒井 寿郎
記事体裁
抄録 / 連載
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
Key Words
褐色脂肪 / エピゲノム / BCAA / 肥満 / 生活習慣病

肥満症の蔓延と地球温暖化は現代社会が抱える社会問題である。褐色脂肪組織は,寒冷刺激に応じて熱産生を行うことでエネルギー代謝調節に寄与する組織で,肥満症治療のための刺激標的になりうる。褐色脂肪組織には,熱産生以外にも生理活性代謝物の産生と臓器連関による代謝制御機能をもつことがわかってきた。褐色脂肪組織の個人差や代謝運命は世代を超えた寒冷曝露情報の伝搬によって規定され,中年期以降の肥満リスクに関与する。褐色脂肪組織の真の機能と新たな制御機構の解明が進むことにより,個別化予測医療に基づく新たな肥満症治療法の開発につながることが期待できる。

※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

掲載誌の紹介

The Lipid2026年4月号(Vol.37 No.1)

近年の脂質代謝の研究は医学,工学,薬学,農学などあらゆる分野で,基礎的な研究にとどまらず応用の分野においても急速な進歩を遂げてきており,それらが病気の診断・治療に直接,間接に貢献してきたといえる。このような進展著しい脂質の研究の現況を,さまざまな視点から捉え,詳細な解説を加える専門誌。

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