特集 新しい細胞死
Ⅲ.臨床 1.肝疾患と細胞死
掲載誌
The Lipid
Vol.35 No.2 50-55,
2024
著者名
田中 都
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菅波 孝祥
記事体裁
抄録
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特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
Key Words
MASLD
/
MASH
/
アポトーシス
/
プログラム細胞死
Metabolic dysfunction-associated steatohepatitis(MASH)は,近年注目されている肝疾患の1つである。MASHでは,肝細胞における脂肪蓄積をはじめとするさまざまな代謝変容に加え,炎症細胞の浸潤,肝線維芽細胞の活性化など,多くの細胞が複雑に作用して線維化が進行し,肝臓の機能不全がもたらされる。一方,細胞死がこれらの起点となることが明らかになりつつあり,アポトーシスのみならず,近年明らかになってきた新たなプログラム細胞死とMASH病態との関与が注目されている。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。