特集 新しい細胞死
Ⅰ.基礎 2.細胞膜リン脂質の膜動態制御機構と生理機能
掲載誌
The Lipid
Vol.35 No.2 18-24,
2024
著者名
瀬川 勝盛
記事体裁
抄録
/
特集
疾患領域
代謝・内分泌
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科
媒体
The Lipid
Key Words
フリッパーゼ
/
スクランブラーゼ
/
ホスファチジルセリン
/
細胞膜
細胞膜のリン脂質は非対称に分布する。アミノ基をもつホスファチジルセリンは通常細胞質側の内層に保持されているが,さまざまな局面で細胞表面に曝露される。細胞膜ホスファチジルセリンの動態は膜タンパク質であるフリッパーゼとスクランブラーゼによって制御される。これまでにさまざまなフリッパーゼとスクランブラーゼが同定され,ホスファチジルセリンを含む細胞膜リン脂質の“動き”にさまざまな機能があることが明らかになっている。本総説では,フリッパーゼとスクランブラーゼが制御する細胞膜脂質動態の分子機構とその生理機能について概説する。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。