「Summary」肝臓内のグリコーゲン貯蔵量は何らかの機構によりモニターされており,飢餓時にグリコーゲンが枯渇に近づくと肝臓-脳-脂肪-神経回路が活性化されて脂肪利用が促進される.この飢餓応答により,エネルギー源が炭水化物から脂肪に切り替わり,糖新生基質としてもグリセロールが脂肪組織から調達される.
「はじめに」肝臓は絶食時に血中にブドウ糖を放出し,飢餓時の血糖値維持機能を担っている.肝臓が糖産生を行うに際し,絶食初期には主に肝臓に貯蔵されたグリコーゲンが使われ,さらに絶食が続くとアミノ酸・乳酸・グリセロールからの糖新生の比重が高まっていく1).本稿では,飢餓時のエネルギー代謝の恒常性維持における肝臓内グリコーゲンセンサーの役割について,われわれの最新の研究成果を交えて紹介したい.
「Key Words」グリコーゲンセンサー,迷走神経肝枝,脂肪分解,肝臓-脳-脂肪-神経回路
「はじめに」肝臓は絶食時に血中にブドウ糖を放出し,飢餓時の血糖値維持機能を担っている.肝臓が糖産生を行うに際し,絶食初期には主に肝臓に貯蔵されたグリコーゲンが使われ,さらに絶食が続くとアミノ酸・乳酸・グリセロールからの糖新生の比重が高まっていく1).本稿では,飢餓時のエネルギー代謝の恒常性維持における肝臓内グリコーゲンセンサーの役割について,われわれの最新の研究成果を交えて紹介したい.
「Key Words」グリコーゲンセンサー,迷走神経肝枝,脂肪分解,肝臓-脳-脂肪-神経回路

