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脂質代謝異常 無βリポ蛋白血症の脂質,血液,消化器,神経所見
掲載誌
The Lipid
Vol.25 No.3 4-7,
2014
著者名
石橋俊
/
大橋 健
記事体裁
抄録
疾患領域
代謝・内分泌
/
消化器
/
血液
/
神経疾患
診療科目
一般内科
/
消化器内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
神経内科
/
血液内科
/
小児科
媒体
The Lipid
無βリポ蛋白血症は常染色体劣性の遺伝形式を示す稀な疾患である(10万人の1人以下の発症頻度). 1950年にBassenとKornzweigは有棘赤血球・網膜色素変性・運動失調を呈する症例を報告した1). この疾患に罹患した患者の血清総コレステロールが主にβリポ蛋白分画で低下していることが報告され, 無βリポ蛋白血症(abetalipoproteinemia ; ABL)とよばれるようになった. 患者血清中のアポBを含有するリポ蛋白が完全に欠損する. すなわち, カイロミクロン, VLDL, LDLが存在しない. しかし, ABL患者のアポB遺伝子には異常はなく, 肝臓のミクロゾームトリグリセライド転送蛋白(MTP)活性の欠損が1992年に報告された2). 1993年にはMTPのサブユニットの1つがクローニングされ, その遺伝子異常がABL患者で報告された3). これまでに少なくとも33種類以上のMTP遺伝子変異が報告されてきた.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

