【特集 プラークバイオロジーの解明から新しい冠動脈イメージングまで】
プラークの不安定化と血小板・白血球の活性化
掲載誌
The Lipid
Vol.25 No.2 33-41,
2014
著者名
井上晃男
/
佐久間理吏
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
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代謝・内分泌
診療科目
一般内科
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循環器内科
/
心臓血管外科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
老年科
媒体
The Lipid
[Summary] 動脈硬化の発症・進展に炎症性機転が深く関与することが明らかとなり, 冠動脈疾患をはじめとする動脈硬化性疾患が炎症性疾患であるという認識は確立されたものとなった. プラーク形成までの長い経過での動脈硬化の進展においては慢性炎症反応が生じ, 白血球, 特に単球/マクロファージがその病態形成にかかわる. 一方, 急性冠症候群(acute coronary syndrome; ACS)ではプラーク不安定化からプラーク破綻, さらには血栓形成に至る過程においては血小板の活性化, 凝固因子の賦活化とともに急性炎症性機転が加わり, 好中球も活躍する. また一連の経過中には免疫応答も深く関与することからTリンパ球の役割も重要である. 本稿ではACSの病態形成における血小板, 白血球の活性化と細胞間相互作用について解説する. [はじめに] 急性冠症候群(acute coronary syndrome; ACS)の主たる発症機序は粥腫(プラーク)の破綻(plaque rupture)やびらん(plaque erosion)と引き続き生ずる血栓形成による冠動脈の亜閉塞または完全閉塞である.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

