[Summary] 原発性アルドステロン症(PA)は, アルドステロンとレニン同時測定による一次スクリーニングと内分泌検査による二次スクリーニング, 副腎静脈採血による的確な病型診断に基づき, 手術適応症例と内科治療例を鑑別診断する. 手術適応例では通常腹腔鏡下片側副腎全摘を行うが, 超選択的ACTH負荷副腎静脈採血による精密診断を行うことで, 副腎腫瘍を含めた片側副腎部分切除により治療の実施可能となっている. [緒言] 原発性アルドステロン症(primary aldosteronism; PA)は初発高血圧の約10%の原因となる頻度の高い二次性高血圧である. PAは本態性高血圧と比較し, 高血圧発症5年以降脳卒中や冠動脈疾患, 腎障害などの臓器障害を高率に合併しやすい予後不良の高血圧である反面, 早期診断に基づく外科治療でその約半数で高血圧の治癒も期待しうる点で, 臨床上重要である. このように早期診断早期治療が患者さんの予後を大きく変える可能性のあるPAの診断について概説する.
「Key Words」原発性アルドステロン症(primary aldosteronism),アルドステロン産生腺腫(aldosterone-producing adenoma),特発性アルドステロン症(idiopathic hyperaldosteronism),副腎静脈採血(adrenal venous sampling),腹腔鏡下副腎摘除術(laparoscopic adrenalectomy)