[Summary] カルシウム拮抗薬の降圧効果は最も確実で, 臓器血流が維持され, 重篤な副作用や禁忌が少ないことから高血圧治療の第一選択薬の1つとされている. カルシウム拮抗薬は, これまでの臨床研究結果から血管平滑筋弛緩・降圧効果だけでは説明がつかないbeyond blood pressure lowering effectsが認められ, 基礎的研究により動脈硬化の発症・進展の各ステップを抑制することが明らかにされている. 高血圧患者は糖尿病, 脂質異常症を合併することも多いことから, カルシウム拮抗薬は電解質, 糖, 脂質代謝に悪影響を及ぼさず, さらに血管イベント発症に関連する中心血圧に対する効果も明らかにされていることから, 高血圧治療に不可欠な薬剤といえる. 「はじめに」高血圧治療の目標は, 血圧を正常化することにより心血管疾患の発症を抑制し長期予後を改善することである. カルシウム拮抗薬(Ca拮抗薬)の降圧効果は最も確実で, 臓器血流が維持され, 重篤な副作用や禁忌が少なく, 電解質, 糖, 脂質代謝に悪影響を及ぼさないことなどから高血圧治療の第一選択薬の1つとされている.
「Key Words」抗酸化作用,ブラジキニン,NO,アデノシン,中心血圧