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脂肪細胞 第3回 脂肪細胞が再生に及ぼす効果,および,癌細胞への影響
掲載誌
The Lipid
Vol.23 No.3 4-13,
2012
著者名
青木茂久
/
杉原甫
記事体裁
抄録
疾患領域
循環器
/
代謝・内分泌
/
癌
診療科目
一般外科
/
循環器内科
/
消化器内科
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形成外科
/
腎臓内科
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皮膚科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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泌尿器科
/
腫瘍内科
/
消化器外科
媒体
The Lipid
「はじめに」白色脂肪組織は, 皮下や内臓脂肪組織については栄養貯蔵臓器として従来認識され, 本稿においてすでに述べてきたように, 特に肥満と関連して注目されてきた. 脂肪組織は上記の部位以外にも生体内で普遍的に存在するが, これらの脂肪組織は, 空間の補完的な細胞と考えられてきた. そのために, 周囲に存在する組織に及ぼす脂肪細胞自身の機能であるパラクライン効果に関しては, 長らく着目されていなかった. 一方, 肥満関連サイトカインである, レプチンやアディポネクチンの発見により, 近年では脂肪組織は内分泌臓器であることが周知されるようになり, その全身的な特異的作用が明らかにされてきている. 各臓器に分布する白色脂肪組織は, 成熟脂肪細胞, 未熟脂肪細胞, および多量の小血管を形成する血管内皮細胞から構成され, 臓器ごとの形態的な部位特異性は見出し難い. しかし, 通常サイズの脂肪細胞と, メタボリック・シンドローム下での過度に肥大した脂肪細胞では, アディポサイトカインを始めとしたサイトカイン産生能が異なることが明らかとなり, 内臓脂肪組織と皮下脂肪組織の機能的な差異も明らかとなりつつある.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

