Summary
古典的リスクファクターをそれほど有さずとも,動脈硬化性疾患で心血管イベントを発症する症例がある.LDLコレステロール値が正常であっても,炎症を示唆する高感度C反応性蛋白(高感度CRP)が高値である群へのスタチンの一次予防効果を検証したのがJUPITER試験である.LDLコレステロール正常値(130mg/dL未満)かつ,高感度CRP高値(2mg/L以上)を対象条件とし,ロスバスタチン(20mg/日)の対プラセボ効果を試験した.結果は,ロスバスタチン群で一次エンドポイント(主要な心血管イベントの初発)の44%の減少を認めた.炎症をターゲットとしたスタチン治療で,動脈硬化性疾患の一次予防効果があることを証明した研究であるが,臨床現場への適用にはまだ議論が残されている.
全文記事
疫学研究の結果と臨床の成果 PartⅤ
Ⅲ.海外の最近の特徴的な臨床介入研究 JUPITER –CRPは新たなリスクか?–
掲載誌
The Lipid
Vol.22 No.1 73-79,
2011
著者名
丸山園美
/
代田 浩之
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
循環器
/
高血圧
/
糖尿病
/
脳血管障害
診療科目
一般内科
/
循環器内科
/
心臓血管外科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
神経内科
/
老年科
媒体
The Lipid
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

