「はじめに」良好な血糖コントロールを実現するには血糖値のモニタリングが重要であることはいうまでもない。血糖自己測定(self-monitoring of blood glucose:SMBG)の登場により日常生活における血糖コントロールは飛躍的に向上した。しかし,SMBGで測定した血糖値は一時点の情報であり,24時間を通じた血糖変動を把握するには,点と点を結ぶ熟練した想像力を必要とする。さらに,SMBGでは夜間就寝時や日中就労時の血糖推移を捉えることは事実上困難である。このような問題点はCGM(continuous glucose monitoring)の実用化により克服されつつある。CGMは皮下組織間質液中のグルコース濃度を一定間隔で経時的に測定することで血糖値を推定する技術で,わが国でも2010年2月以降,保険診療の中で使用可能となり,2015年2月には,リアルタイムに血糖相当値を表示可能なSAP(sensor augmented pump)が登場,今後,SMBGによる較正なしでも安定して血糖相当値を表示できるCGMも上市される予定であり,CGMに対してなお一層関心が高まる。
「key words」CGM,CLSI,精度管理