脳血管障害を診る~形態と機能障害の面から~
一過性脳虚血発作
掲載誌
Diabetes Frontier
Vol.26 No.3 281-285,
2015
著者名
青木志郎
/
細見直永
/
松本昌泰
記事体裁
抄録
疾患領域
脳血管障害
診療科目
脳神経外科
/
神経内科
/
手術・救急
媒体
Diabetes Frontier
「TIAとは」一過性脳虚血発作(transient ischemic attack:TIA)とは,一定の脳血管領域の虚血による局所神経症候が起こり,短時間のうちに完全に消失する病態の総称である。持続時間は24時間以内と定義されているが,一般に2~15分以内に症候が消失することが多い。TIAの定義については,頭部MRIの普及に伴い2009年に米国心臓協会(AHA)/米国脳卒中協会(ASA)が,「画像上急性梗塞病巣を伴わず,脳や脊髄,網膜の局所虚血によって生ずる一過性の神経脱落症状であり,持続時間は問わない」という新しい定義を提唱した。しかし,画像上の梗塞巣の有無を定義のなかに入れるかについては現在も議論が続いている。また一方で,急性期のTIAと脳梗塞を区別せず急性期疾患として包括する「急性脳血管症候群(acute cerebrovascular syndrome:ACVS)」という概念が提唱されている。
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

