【特集 臓器間代謝ネットワークと糖尿病】
肝の絶食応答
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- 掲載誌
- Diabetes Frontier Vol.25 No.1 33-39, 2014
- 著者名
- 矢作直也 / 島野仁
- 記事体裁
- 抄録
- 疾患領域
- 代謝・内分泌 / 糖尿病
- 診療科目
- 一般内科 / 循環器内科 / 腎臓内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 神経内科
- 媒体
- Diabetes Frontier
「はじめに」肝臓は栄養代謝の中心臓器であり, 蛋白質・脂質・糖質の合成や分解など, 多岐にわたる重要な役割を担っている. 本稿では, 絶食時に肝臓がエネルギー代謝の恒常性維持にどのように関わっているのかという観点から, われわれの最新の研究成果を交えて紹介したい. 「I. 肝臓のグリコーゲン貯蔵量モニター機能」エネルギー代謝の恒常性維持という観点でみた場合, 絶食時の肝臓の最大の役目は全身へのブドウ糖の供給である. 摂食後にインスリン刺激を受けてブドウ糖を取り込み, グリコーゲンとして貯蔵している肝臓は絶食状態になると, 逆にグリコーゲンを分解してブドウ糖を放出し, 血糖が下がり過ぎないように保つ. また, アミノ酸や乳酸からも糖新生を行い, 血糖の維持に貢献する1). このような絶食応答のトリガーとしては, 膵臓から分泌されるインスリンの低下やグルカゴンの増加など, ホルモンシグナルの関与が以前からよく知られているが, 近年, 肝臓自体にも, 自身の内部のグリコーゲン貯蔵量などをモニターし, 恒常性維持のための絶食応答を起こす機能が備わっていることが少しずつ明らかになってきた.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。
