「はじめに」栄養指導は栄養知識の伝達と食生活の具体的な指導を行うことを目的とする. 本稿では, 食後血糖値に影響する炭水化物摂取量を考慮したカーボカウントの実践方法ついて述べる. 「I. 食品交換表を用いた栄養指導」わが国では1965年の「糖尿病食事療法のための食品交換表(以下, 食品交換表)」の導入以後, 日本人の食習慣に沿った栄養バランスの良い食事が糖尿病患者に指導されてきた. 適正なエネルギーの下で栄養バランスの良い食事を摂ることは, 栄養状態の改善や肥満の解消には有効である. しかし血糖コントロールは糖尿病合併症の発症および進展を抑制できるまでの良好な管理に至っていない症例が多い. 「II. 3大栄養素の血糖値への影響」3大栄養素の中で炭水化物は摂取した100%が食後30分から2時間ほどで消化吸収されて血糖上昇に寄与し, たんぱく質は食後3~5時間で58%が血糖値に反映され, 脂質は10時間ほどかけて約10%が血糖値に反映される(図1)1).
「key words」カーボカウント,スライディングスケール,1型糖尿病,インスリン療法
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