「はじめに」日本における糖尿病患者の約90%以上は2型糖尿病であり, これまでは糖尿病の原因とされるインスリンの作用不足(肥満)の解消を目的とした「エネルギーコントロール」の視点を重視した体重管理と「栄養教育」の視点からの食品バランスなど, (食)生活改善にポイントが置かれた栄養食事指導が展開されてきた(図1). そこで活用されてきたのが「食品交換表」であり, もちろん, 患者個々の知識レベルや受け入れ状態に合わせてフードモデルなど種々の指導媒体を適切に選択し対応が行われている. しかし, 近年, 糖尿病合併症予防の重要戦略としての「食後高血糖」への対策1)-3)を目的とした新しい栄養食事指導方法「Carbohydrate Counting(カーボハイドレートカウンティング)」(以下カーボカウント法)が話題となっている. 特に, 1型糖尿病患者ならびにインスリン治療中の2型糖尿病患者には, 単なるエネルギー管理の視点に基づく栄養食事指導では, 食前食後の血糖値の変動にマッチしたアドバイスが適切に行えていない場合も多く, 「血糖コントロールに結びつかない」と療養指導において患者との信頼関係にも影響を及ぼしていることも事実である.
「key words」食事療法,カーボカウント,炭水化物(糖質),食品交換表,QOL
「key words」食事療法,カーボカウント,炭水化物(糖質),食品交換表,QOL

