「はじめに」1型糖尿病は膵島β細胞を標的とする細胞傷害性T細胞が遺伝因子, 環境因子の影響で活性化され膵島β細胞を破壊する結果インスリン分泌枯渇を招く臓器特異的な自己免疫疾患であり, 組織学的には膵島へのリンパ球浸潤(膵島炎)と血液中への膵島関連自己抗体の出現が特徴的である. また, 自己免疫性甲状腺疾患(autoimmune thyroid disease: AITD)などその他の自己免疫疾患の合併がしばしばみられることも特徴の1つとしてあげられ, 1人の患者に2種以上の自己免疫疾患が合併する病態は, 多腺性自己免疫症候群(autoimmune polyendocrine syndrome: APS)と呼ばれている1). 本稿では, 1型糖尿病における自己抗体や合併する自己免疫疾患を中心に概説する. 「I. 自己免疫疾患の合併率」1型糖尿病にはしばしば他の自己免疫疾患が合併することが知られている.
「key words」膵島関連自己抗体,GAD,IA-2,インスリン,ZnT8,多腺性自己免疫症候群3型
「key words」膵島関連自己抗体,GAD,IA-2,インスリン,ZnT8,多腺性自己免疫症候群3型

