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糖尿病を合併する白内障手術
掲載誌
Diabetes Frontier
Vol.21 No.3 265-269,
2010
著者名
須藤史子
記事体裁
連載
/
全文記事
疾患領域
糖尿病
/
眼疾患
診療科目
一般内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
眼科
/
老年科
媒体
Diabetes Frontier
「はじめに」近年の高齢化社会の到来と白内障手術の低侵襲化から, 白内障手術件数は増加し年間100万件が施行されるようになり, 白内障手術は眼科臨床の中で大きな位置を占めている. さらに糖尿患者数の増加から, 白内障手術件数に占める糖尿病症例も増加の一途である. 本稿では, 糖尿病合併例白内障手術の特徴1)について述べる. 「白内障の症状と特徴」水晶体が混濁する病態であり, 加齢とともに進行する. 糖尿病があると, 高血糖からくるポリオール代謝経路の亢進や酸化ストレス, 終末糖化産物の蓄積などから, 年齢以上に白内障が進行しやすい. 特に長期的な高血糖状態が原因の若年者に起こる真性糖尿病白内障タイプは, 急激に進行することがある. 主な症状は, 「進行性の視力低下」であるが, 「まぶしい」「かすむ」と訴える方もいる. 糖尿病合併例白内障の特徴として, 非合併例と比較して散瞳が悪く, 皮質白内障は進行しやすく(図1), 後嚢下白内障はべったりと後嚢に付着していることが多いため少しの混濁でも眼底観察に支障をきたしやすい(図2), 手術時年齢が55歳前後と10歳以上若い, 急激に進行して成熟白内障になりやすいことがあげられる.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

