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基礎講座 膵β細胞の再生医療

膵島移植


掲載誌
Diabetes Frontier Vol.21 No.1 89-92, 2010
著者名
松本慎一
記事体裁
連載 / 全文記事
疾患領域
糖尿病 / 消化器 / 再生医療
診療科目
糖尿病・代謝・内分泌科 / 小児科 / 消化器外科
媒体
Diabetes Frontier

「はじめに」2000年にカナダのアルバータ大学のグループが, 膵島移植を行うことによって, 1型糖尿病の患者がインスリン注射から解放されたと発表し, 1型糖尿病患者およびその家族に希望を与えた1). 膵島移植は, 膵臓から分離した膵島細胞を点滴で肝臓へ輸注する治療法で, 全身麻酔も手術も不要であり, 米国では入院さえ必要としない施設がある. このように, 膵島移植は, 患者に負担が少なく, 1型糖尿病の患者がインスリン注射から解放される可能性があり大いに期待されている. しかし, 2005年にアルバータ大学のグループが膵島移植後長期的なインスリン注射からの離脱が難しいことを発表し, その後次々と問題点が浮上した2). その他の問題点として, 膵島分離技術が難しく経験が少ない施設では移植できる膵島が得にくいこと3), インスリン離脱に至るまで2回以上の移植が必要なこと4), 拒絶反応を抑えるための免役抑制薬のうちラパマイシンという薬に副作用が多いことがあげられる5).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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