全文記事
糖尿病の血圧管理
(各論)ACE阻害薬・ARBの降圧を超えた臓器保護はあるのか
掲載誌
Diabetes Frontier
Vol.20 No.6 696-702,
2009
著者名
石上友章
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牛尾比早子
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峯岸慎太郎
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新城名保美
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梅村敏
記事体裁
特集
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全文記事
疾患領域
高血圧
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糖尿病
診療科目
一般内科
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循環器内科
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心臓血管外科
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腎臓内科
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糖尿病・代謝・内分泌科
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眼科
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老年科
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小児科
媒体
Diabetes Frontier
「はじめに」レニン・アンジオテンシン系(RAS)は, 生体において, 電解質, 体液バランスの調節を通して, 生体の恒常性の維持に関わっている. 主にアンジオテンシンIIを介して, 腎臓において, 糸球体血流の調節や, 副腎から分泌されるアルドステロンとともに, 電解質の尿細管再吸収作用の調節を通じた作用により, 全身の恒常性を維持するシステムを全身性RAS(systemic RAS)と称するのに対して, 1990年代には, 血管内皮細胞, 平滑筋細胞, 心筋細胞などの局所において, アンジオテンシンIIを産生する系が存在し, 細胞の増殖や, 分化, 収縮, 肥大といった細胞機能の生理的な調節だけでなく, 病的な現象にも深く関わっているとする実験結果(主にin vitroや, 実験動物を用いたin vivo)1)が公表され, 局所性RAS(local RAS)として注目された. 米国のDzauらは, こうしたlocal RASの働きによって局所に産生されるアンジオテンシンIIを介して, 心血管疾患の進展が促進されるとする, いわゆる“Cardiac Continum”2)の仮説を提唱し, local RASの制御による心血管疾患の抑制の可能性を示した.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

