全文記事
わが国の糖尿病の現況と変遷(1989-2009年)
インスリン療法
掲載誌
Diabetes Frontier
Vol.20 No.4 423-428,
2009
著者名
河盛隆造
記事体裁
特集
/
全文記事
疾患領域
糖尿病
診療科目
一般内科
/
糖尿病・代謝・内分泌科
/
老年科
/
小児科
媒体
Diabetes Frontier
「はじめに」1971年にインスリン発見50周年記念シンポジウムがトロントで開催された折, インスリン発見者の1人, C.H.Best先生は「インスリンという治療手段の登場により, 顕著な高血糖の是正は可能となった. しかし健常人に近似した血糖コントロール状況を長期にわたって維持することはた易くなく, 糖尿病の罹病期間の延長に一致して, 血管障害に悩む例が著増することとなった. 今後, 健常人と変わらぬ血糖日内変動を長時間にわたって維持する手段として, (1)経口投与可能なインスリン製剤の開発, (2)膵移植, (3)センサで血糖値を常に測り, 適切量のインスリンを注入する人工臓器, これら3者の開発に期待している」, とまとめられた. スライド係をしていた筆者はとても驚いた. というのはその2ヵ月前にトロント大学生理学教室に初めて出勤した日に, Best先生から日本での研究内容について聞かれた.
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

