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肥満治療の最前線

肥満症薬物療法の新たな展開


掲載誌
Diabetes Frontier Vol.20 No.3 300-304, 2009
著者名
益崎 裕章 / 小塚智沙代 / 中尾 一和
記事体裁
特集 / 全文記事
疾患領域
代謝・内分泌 / 糖尿病
診療科目
一般内科 / 糖尿病・代謝・内分泌科 / 老年科 / 小児科
媒体
Diabetes Frontier

「I. 肥満症治療の位置付け」 肥満症治療のファーストラインは食事療法と運動療法の励行であり, 薬物療法は健康障害の増悪のために確実で早急な減量を必要とし, 食事療法と運動療法ではその目的が達成できない場合に適応となるとされている. 長らく臨床の現場ではマジンドールと防風通聖散の2種類の医薬のみが投与可能であったが, 日本肥満学会による“肥満症の薬物療法の適応とその基準”(2006年)に従ってシブトラミン, リモナバン, セティリスタット, GLP-1アナログなどの認可申請や治験が行われ, 肥満症治療薬の構図に大きな変化が始まろうとしている. 医薬における7大市場である米国, 日本, フランス, ドイツ, イタリア, スペイン, 英国における肥満者(BMI≧25kg/m2)の数は2000年時点の9,500万人から2010年には1億3,900万人に達すると見込まれているが, 米国においてすらFDAが長期使用を認可している抗肥満薬はシブトラミン(セロトニン・ノルドレナリン再取り込み阻害薬)とオルリスタット(リパーゼ阻害薬)の2種類だけであり, いずれも体重減少効果が必ずしも強くないことや副作用の点から当初に期待されたほどのマーケットサイズは得られていない1).
※記事の内容は雑誌掲載時のものです。

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